「家族になる」11.01.02
 
マルコ 3:31〜35
 家族は、私たちにとって大切で基本的で固い絆で結ばれた関係であり、神さまからの素晴らしい贈り物です。
家族同士のつながりは、他の者が入り込めないほどに固いものでありましょう。
 イエスさまが、ある家で大勢の人に話しをしていました。主の母と兄弟が訪ねて来た時に、どのような人がご自分と
深いつながりを持つ人なのかを教えてくださいました。では、主と、切っても切れない家族のような絆で、また永遠に
つながり続ける絆で結ばれる人とはどのような人でしょうか。
 この時の主の母と兄弟は、主とつながっていない人の姿を表しました。彼らは家の外から主を眺めるようにしていました。
また、家の中の人たちが座っているのに対して、立っていました。中に入るまいとして、足を踏ん張っているかのようです。
彼らは、中に入らなくても、主のことを分かっている気になっていたかもしれません。しかし、そのままでは、主と深い結び
つきの中で生きることは出来ません。外に立ち続けるのを止めて、家の中に入って主の周りに座る時、イエスさまとつながる
新しい人生が始まります。この家族の姿は、主を信じ洗礼を受ける前の私たちの姿と重なっているように見えます。
 主の周りに座っていた人たちは、特別な力や能力を持っていた人ではありません。主に縋るようにして、自分の身を
託しに来た人たちです(20節)。座っている姿は、立つことのできない弱さであり、主の前に身を低くして跪くしかない小ささを
表します。しかし、そのような人を見ながら、主は「ここに母、兄弟がいる」とはっきりと宣言なさいます。この人たちの姿に、
主と共にいる者とされた私たちの姿が重なります。
 主と家族のような絆で結ばれて生きる人は、立って、新しい歩みに踏み出します。神の御心を行うものとして、神の喜ばれる
ことを考えて生き始めます。そのような歩みの中で、主との繋がりは一層深められます。2011年をそのように歩んでまいりましょう。