「光あれ」10.04.25
創世記 1:1〜5
神の存在を身近に感じられるならば、人は心穏かに平安な気持ちですごせます。反対に、
神を身近に感じられない時や、神と無縁の所で生きていると思っている時には、孤独や不安
に襲われます。私たちの周りには、神とは無縁と思える混沌や空しさがありますから、それらに
目を奪われて、神を見失う時があります。けれども、この世界は、混沌や空しさに覆われている
ものではありません。それらは、世界の一部分でしかありません。この世界は、主なる神が
お造りになった世界であり、神と無縁のものではありません。神はこの世界を、「光あれ」との
言葉によってお造りになりました。世界は、この神の言葉に覆われています。それが、
聖書が一番初めに、はっきりと告げることです。
「地とそれに満つるもの、世界とその中に住むものとは、みな主のものなり」(詩24編)といわれる
ように、この世界は神のものです。また、「もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空はその御手の
わざをしめす」(詩19編)といわれるように、この世界には神が心を注がれたことによって、
生み出されたものがあふれています。そのように神さまによって作られた世界に、私たちは生きています。
神が天地を造られたことを知っている私たちは、神の素晴らしさをほめたたえる、
実に楽しい生活を送ります。海、山、動物、植物、そして自分自身を見ても、それらをお造りになった
神の知恵の深さと美しさに、驚き、感動させられるからです。また、神の素晴らしい働きかけは、
私たちの普段の生活の中にもあふれています。仕事をしている時、買い物をしている時、
街を歩いている時も、神の造られた世界で生きているのです。そこかしこに、神の素晴らしい
知恵があふれています。身の回りにある、神の働きかけによって生み出された奇跡の数々を、
いくらでも探しだすことができます。それらが発見できるなら、神を身近に感じることでしょう。
決して、神なき世界で孤独に生きているのではないと知るでしょう。