「神のご計画の深さ」09.12.06
マタイ1:18〜25
神の子イエス・キリストの誕生というクリスマスの出来事を、毎年、大きな喜びの
出来事として、感謝し、心からお祝いをします。主イエスは、私たちの抱えていた
罪を償ういけにえとなるために誕生なさいました(ヨハネの手紙一2:1〜2)。
また、主イエスを信じる者が一人も滅びず、永遠の命を得、救われる道を開くため
に誕生なさいました(ヨハネ3:16〜18)。神と等しいお方であったにもかかわらず、
自分を無にして人の姿となり、罪人を救ういけにえとして十字架に進むために、
誕生なさいました(フィリピ2:6〜8)。神の子イエス・キリストが人として誕生された
のは、神の子が天上から見下しているのでなく、罪ある人と同じ所まで降って、
救い出そうとしてくださったからです。神の子が、人を救ういために、人と同じ
ところに身を置き、共にいてくださる(インマヌエル)ことが、クリスマスに起こり
ました。
最初、このクリスマスの出来事を喜べない人がいました。主イエスの両親と
なるヨセフとマリアです。マリアは天使から受胎告知を受けた時、とても戸惑い
ました。しかし、天使の言葉によって神への信頼の心を取り戻し、「お言葉
どおりにこの身になりますように」と言うことができました(ルカ1:26〜38)。
ヨセフは、マリアが身篭っていることを知らされて、とても戸惑いました。
マリアにとって最善となる方法を考え、ひそかにマリアと縁を切ろうとした
ヨセフに、天使から待ったがかけられました。ヨセフは、自分の決断を脇に
おいて神に信頼し、従うことを決心しました。
二人は、自分の予想していなかった出来事を前にして恐れました。しかし、
「恐れるな」と語られました。
「神の計画があるのだから、恐れなくても良い」と気付いき、神に信頼した時に、
二人は恐れから解き放たれました。恐れでなく、なすべきことをなす力と落ち
着きを与えられました。そして、インマヌエルを心から実感したでしょう。
私たちも、「恐れなくて良い」と聴きながら、神への信頼の中で歩みます。