子どもの日花の日合同礼拝より   
 
「罪人を招くために」 09.06.14
マルコ2:13〜17
 
イエスさまには、12人の弟子がいました。弟子は、イエスさまと一緒にすごし、
旅をし、神さまのことをたくさん教えてもらいました。どんな人が、イエスさまの
弟子にしていただいたのでしょうか。イエスさまの弟子は、みんな、イエスさま
から目を止めていただき、イエスさまから「わたしに付いて来なさい」と声を
かけていただいた人たちでした。
 今日の聖書には、レビという人が、イエスさまの弟子になったときのことが
書いてありました。この人も、イエスさまが目を止めて、イエスさまが声を
おかけになって弟子としてもらいました。レビは、徴税人でした。それは、
神さまから救われることのない罪人といわれる仕事でした。ユダヤの
人から税金を集めてローマに渡すので、ユダヤ人の裏切り者と見られました。
また、お金を集める時に、多めに集めることもあったようです。収税所に
座っているレビに、声をかける人は、だれもいません。レビ自身、自分に
声をかけてくれる人がいるとは思っていません。けれども、イエスさまは、
そんなレビであることを知ったうえで、「わたしに従ってきなさい」と
おっしゃいます。
 イエスさまが声をかけるのは、良い人や力のある人ではありません。
イエスさまを必要としている人に、お声をおかけになります。イエスさまは、
レビを見て、ご自分の救いが必要だと見抜かれました。そんなレビを、
そのまま放っておかれはしません。一緒にすごしたいと願われます。そして、
神さまに愛され、守られ、喜んですごすようになって欲しいと願われます。
 イエスさまのレビに対する心は、みんなにも向けられています。みんなが
教会の礼拝に来られるのは、イエスさまが一緒にすごしたいと願って
おられるからです。みんなは、イエスさまから「ダメ」ではなく、「一緒にいたい」
と思われている人です。「わたしに従ってきなさい」と呼びかけられている人です。
そのことを、教会に来ている人は、大人も子どもも、いつも覚えておいて
欲しいのです。