「あなたも肯定されている」 09.05.24
創世記1:1〜31
 
「初めに神は天地を創造された」との言葉をもって、聖書は始まります。神は、人に、何よりもまず
このことを知って欲しいからです。
 神は、無から世界を創造されました。それは、何となく生み出されたのではなく、創造する
ための熱意を必要としたということです。
この世界には、神の熱意が注ぎ込まれています。
創られた世界を見て、その雄大さや美しさに感動します。それだけでなく、神が世界にどれだけ
心を注いでいらっしゃるかに気づくことが大切です。心を注いで創られた以上、神はそれを
放っておかれはしません。治め、保とうとされます。

 世界が神に治められていることを疑わせ、見えなくしようとするのがサタンの働きです。
そのために誘惑し、時に攻撃をしてきます。世界や人が、神ではなく、偶然やよく分からない
運命のようなものに支配されていると思わせたいのです。占いも、神が世界を治めている
ことを否定します。どんなに、神のご支配が分かりにくく思えたとしても、この世界が、
お創りになった神ご自身のものであることは、揺るがない事実です。

 神はお創りになった世界をご覧になり、安心して休まれました(2章)。それは、「ご自分が
お創りになった世界に対して自信を持っているからだ」と言われます。この世界を見て不安
になり、慌てふためくことの多い私たちです。主イエスと弟子が乗った船が、湖上で嵐に
出会った時、慌てふためく弟子たちの姿が福音書には描かれます(マルコ4章)。その時の
弟子のようになることがあります。けれども、この世界は神が安心して休まれる世界です。
それを信じぬくことで、恐れや不安でなく、神への信頼を持って堂々とこの世に向きあう
ことができます。

 良いものとして神に創られたにもかかわらず、罪によって良くない者となりました。
しかし、神は私たちを肯定したいと願われます。そのために主イエスを十字架にかけて
くださいました。
「極めて良い」との言葉に包まれていることを喜んで歩むのが私たちです。